[写真左より]
青白磁片口深鉢小  3,520円 φ11cm h6.5cm
青白磁汁碗小    3,520円 φ11cm h7cm
青白磁平鉢5寸    3,520円 φ15cm h5.5cm
青白磁平鉢6寸    6.050円 φ18cm h5cm


青白磁は釉薬の流れがとても美しくお料理を選ばずに
使える万能選手です。
左の片口は納豆を混ぜる為のサイズ感で作ったものだそう。
食卓が楽しくなりそうです。

 

tebucuro


【釉薬には】
天然の灰や石粉を用い、白磁の中でも温かみを感じられるよう自分なりに調合をしています。
鉄粉と呼ばれる黒い点々が出ていたり、貫入(かんにゅう)と呼ばれる細かいヒビがあるのはそのためです。

【本焼きの時に】
炎の種類を変えて焼きます。
「還元焔(かんげんえん)」と「酸化焔(さんかえん)」と呼ばれる炎を繰り返し出す事で窯のなかをわざと不安定な状態にし、釉薬や土に変化を生じるようにしています。
主に釉薬の色に反映されており、青みのある器やグレーがかった器、黄みの強い器があるかと思います。また鉄粉の多い少ない、貫入のあるなしにも大きく影響しています。
全て「焼き」による変化です。

【目跡】
昔の焼き物が好きで出来る範囲で倣うことがあります。
その一つが「重ね焼き」です。
昔は焼成中の窯のなかで焼け落ちない棚を組むことが難しく、しかし窯内部の空間を埋めるため器を重ねて焼くことが多かったようです。
釉薬の施された器同士を重ねてしまうと、釉薬が熔けてくっつき取れなくなるため、器と器の間に焼き締まらない粘土を咬ませることにより熔着を防いでいたようです。
この粘土を「目土(めつち)」と呼び、その跡ということで「目跡(めあと)」と呼ばれます。
私の器にもしばしば登場する技法です。

竹下 努